ポッドキャストの歴史|ラジオでもSNSでもないメディアはどう生まれたか
いま当たり前のように聞かれているポッドキャスト。
でもこれ、実はかなり変わった生まれ方をしている。
テレビの進化でもなく、ラジオの延長でもない。
インターネットと個人文化の交差点から、ひっそり始まったメディアや。
ポッドキャスト誕生前夜|インターネットラジオの時代
1990年代後半、すでにネット上には「インターネットラジオ」が存在していた。
ただし当時はリアルタイム配信が主流で、回線も不安定。
聞く側も「時間に縛られる」という制約が強かった。
ここに不満を感じていたのが、技術者と一部の物好きなリスナーたちや。
2000年代前半|RSSとiPodが革命を起こす
転機は2000年代前半。
RSSという仕組みを使って、音声ファイルを自動配信できるようになった。
ここで登場するのがiPod。
「音声を持ち運べる」「好きなタイミングで聞ける」
この2つが噛み合った瞬間、ポッドキャストという形が生まれた。
ちなみに「Podcast」という名前自体、
iPod+Broadcast(放送)を組み合わせた造語や。
初期ポッドキャストは完全に個人文化
初期のポッドキャストは、ほぼ100%個人発信。
日記、思想、雑談、技術トーク。
今で言うYouTuberよりも、もっと内向きで濃い世界やった。
ここで重要なのは、
最初から「儲けよう」として始まったメディアじゃないという点。
2010年代|スマホとSNSが普及し一気に拡張
2010年代に入り、スマートフォンが一気に普及。
通勤中、家事中、運動中に「ながら聴き」ができるようになる。
さらにSpotifyなどのプラットフォームが参入し、
ポッドキャストは一気に大衆メディアへ近づいていった。
ただし、動画のような爆発力はない。
その代わり「静かに長く聞かれる」特徴を持った。
日本での広がりはなぜ遅かったのか
日本ではラジオ文化が強く、
「音声=プロがやるもの」という意識が根強かった。
そのため個人が声だけで発信する文化が、
海外に比べて根付くのが遅れた。
だがここ数年、価値観は完全に変わりつつある。
完璧じゃない声、編集されすぎない話が、
むしろ信頼につながる時代に入った。
現在のポッドキャスト|信頼を積むメディアへ
今のポッドキャストは、
情報拡散よりも「関係構築」に強いメディアや。
- 個人はファンを作る
- 企業は思想や裏側を伝える
- コミュニティは空気感を共有する
派手さはないが、続けた人だけが効いてくる。
それがポッドキャストの歴史が示してきた答えや。
流行り廃りのメディアではなく、
生活の一部として残っていく。
ポッドキャストは、そういう進化をしてきた。
茶人時
