動画 編集

ログの撮影の基本とその活用

Haseda

1986年生まれ。 フリーランスの人。 カメラと音楽をこよなく愛する都内在住者。 現在「動画編集」メインの左利き。 プライベート作品はSNSで公開中。 愛機はSONYとFenderのテレキャスター。

1.ログ撮影とは

Log(ログ)は、対数という意味の対数から頭文字の3文字の略語です。

ログ撮影とは中間の階調を減らして黒雪や白飛びといった領域に階調を増やすことで、多くの情報を残す撮影方法のことを考えます。

この撮影を行うことでその後の色や明るさを補正した時に調整領域が細かくなり、より正確な補正が可能となります。

1.1 メーカーごとのログ

各カメラメーカーごとに、独自のログが存在します。例えば、CanonはC-log、SONYはS-log、PanasonicはV-logという呼び方になります。これらのLogは、それぞれのメーカーが設計したカーブ(ガンマカーブ)の形状です。

2. ログ撮影のメリット

メリット

Log撮影の最大のメリットは、映像のクオリティを最大限に引き出すことができるポイントです。 通常の撮影モードでは、カメラメーカーが決めた色合いになってしまいますが、Log撮影によってカラーグレー時に細かい色調整Cinema Vlogというジャンルの映像を作っている人のほとんどがログ撮影できるカメラで収録しており、動画編集時にカラーグレーディングを行っています。

3. ログ撮影ができるおすすめカメラ

ログ撮影はできるカメラとできないカメラがあります。

動画表現を色の面で拡張させたい方はぜひ、ログ撮影のできるカメラで撮影してみてください。

おすすめカメラとしては以下のようなものがあります。

  • Blackmagic Pocket Cinema Camera 4K | ブラックマジックデザイン
  • α7SⅢ | デジタル一眼カメラα(アルファ) | ソニー
  • キヤノン EOS-R5
  • パナソニック LUMIX S1/GH5Ⅱ
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4.ログ撮影後の処理

ログで撮影されたボヤけた映像を補正する作業を動画編集の工程に組み込んでいく必要があります。

4.1 代表的な編集ソフトウェア

代表的な編集ソフトウェアとしては、BlackMagic DesignのDavinci Resolve(ダヴィンチリゾルブ)、AppleのFinal Cut Pro X(ファイナルカットプロテン)、Adobe Premiere Pro(アドビプレミアプロ)などがあります。

これらのソフトウェアは、ログのカラー補正が可能です。

カラーグレーディングをするならDavinci Resolveがおすすめですが、使いやすいソフトを使うのが良いでしょう。

できることはほぼ同じレベルで仕上げられます。

4.2 スマートフォンやタブレットでの編集

スマートフォンやタブレットでの編集では、Luma Fusion(ルマフュージョン)というアプリが有名です。現在、他には無いため、このアプリ一択となります。

5. カラーコレクションとカラーグレーディングの違い

カラーコレクションとカラーグレーディングの違いについて解説します。

5.1 カラーコレクション

カラーコレクションは、露出やホワイトバランスやコントラストを正しいものに調整することです。目で見たものに色味を見極めるのはこの工程です。

5.2 カラーグレーディング

カラーグレーディングは、色を好みの味に変換する工程です。雰囲気を色で表現します。テレビと映画の色の違いはこの工程で左右されます。

6. ログ撮影をするべき人

映画のような表現をしたい方は、ログ撮影をすることで仕上がりが全然変わってきます。

「編集だけでも大変なのに」と思う方も多いでしょう。

楽しいですし、自分の作品への思い入れもより強くなります。

6.1 ログを撮影するべき人の条件

  • 映像のクオリティを上げたい方
  • 映画のようなカッコいい味を出したい
  • Vlogひとつひとつを作品として作りたい

上記の条件に構わない方は、ログ撮影を行ってみましょう。 面倒だと思っている人が多い中で映像にこだわって差をつけることができます。

7. ログ映像を補正する必要環境

ログで撮影された映像を補正するための環境を整えましょう。以下に、必要な環境をまとめます。

7.1 デバイス

PCまたはMac。Luma Fusionを使う場合は、スマートフォンやタブレットでもOKです。

7.2 ソフトウェア

  • Davinci Resolve (Win/Mac)
  • Final Cut Pro X (Macのみ)
  • プレミア プロ (Win/Mac)
  • Luma Fusion(スマートフォン/タブレット)

7.3 追加であったらいいもの

Log素材を補正するには、正確な色を表現できるモニターやツールが必要です。

たとえば、Benq SW270CやEIZOのモニターは、プロレベルの補正が可能です。

また、X-rite エックスライト ディスプレイ キャリブレーション ツールこれらのツールを使って、正しく美しい色にするための環境を整えましょう。

8. まとめ

ログ撮影は、カラーグレーディングにおいて重要な手法となっています。

本文で紹介した基本や活用方法を参考に、ログ撮影を行ってカラーコレクションとカラーグレーディングのテクニックを習得してみてください。

練習を踏まえて様々な映像を補正できるように、経験値もかなり獲得できます。 ぜひ、ログ撮影を活用して、映像制作の幅を広げてみてください。

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Haseda

1986年生まれ。 フリーランスの人。 カメラと音楽をこよなく愛する都内在住者。 現在「動画編集」メインの左利き。 プライベート作品はSNSで公開中。 愛機はSONYとFenderのテレキャスター。

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